鍼灸パルシェ 東洋医学で日々の暮らしをポジティブに

鍼灸師の知識と、本から得た着想をヒントに、皆様が「ごきげん」に暮らせるヒントを発信中

カテゴリ: 女性とからだ

私は、鍼灸をする上で大切にしていることがあります。

それは、「本人がどうすることを望んでいるのか」ということ。

「先生」と呼ばれる職業は、
ちょっと間違えると、自分の言い分が正しい!と相手に押し付けやすい職業だと思っているので、
きちんと自分を客観視する力がないと、ある意味、勘違いしやすいことが多く、
私自身、いつも気をつけようと、心がけていることの一つです。

知ってました?
「先生」というのは「様」よりも位が高いんです!

恐ろしい…

すぐに調子にのりやすい私には、
先生という言葉は、禁句であると思っています。


私の調子乗りの話はさておき、
「先生」と呼ばれたくない、とても大切な理由があります。

それは、雑談こそが最大の問診であると思っているから!!!



東洋医学は、問診から導き出されることが、山のようにあります。
それは、「感情」や「味覚」「生活習慣」なども、
その人の個性であったり、病を生み出す原因であると考えているからです。


「先生」には話しにくいことも、「山本さん」には話せることってたくさんあると思うのです。たぶん…え、勘違いだったらどうしようw
※「画伯」「さっちゃん」「さっちん」…皆さん好きに呼んでいただけて、嬉しいです。


たくさんお話しする中で、
あ〜この方は、こういう思考なんだな〜とか、
スイーツ好きね♪
アルコール好きか!

という何気ない会話こそ
最大のヒントに繋がることが多いなと思っています。





決めるのは本人。私は選択肢を提供するだけ

いろんなお悩みを抱えている方が集まる場所が、ここ、パルシェなのですが、
本人の意向、本心を聞いて、どうしたいのかを一番尊重してあげたいと思うのは、
やっぱり、妊活中の方々です。


一言、不妊治療や妊活治療といった言葉でグルーピングされていますが、
実際には置かれている現状は、本当に皆さんそれぞれ違い、


恐る恐る、1歩ずつ、治療を開始したい方
ガッツリ初めからトップスピードで始めたい方
今まで頑張ってきたから、低速でゆるゆる行きたい方


皆さんのこれまで歩んできた歴史が違うので、これからの未来をどうするのかを、
一緒に考えて、方針を決めていくということが
実はパルシェでは一番重要視していることでもあるのです。



妊活に鍼灸を併用しようと思って、足を運んでくださる方なので、
少なからず、自分の体調を整えないと…という意識がある方がほとんでです。


そういう方の体を見させていただいているからこそ、
やはり、病院、薬の力だけでなく、
自己の力というものが
女性の体調管理には欠かせないものなのだなと感じています。



結果が出るまで、どんどん加算されていくのがお薬の力。
決してそれが全て、ダメなことではなく、医療の力は本当に素晴らしいものばかりだと思っています。



しかし、「押してダメなら引いてみな」の言葉があるように、
自己の力を上げてることも大切で、
結果として減薬に繋がった方もいて、
(全員に減薬しろということではありませんよ!)
それが良い結果を、もたらした例もたくさん見させて頂きました。



最近の私のキーワードが「選択肢」であることもあり、
何事も最後に決めるのは、ご本人だと思っています。

そのために、いろいろな選択肢を用意して、何がこの方の望んでいることなのだろうかと、一緒に考え、雑談の中から探っていきます。

今の暮らしの中でできること
やりたい方には、やり方を伝え、
やれない方には、パルシェでやれることをやり、
他の方の例が聞きたい方には、知っている限りの情報を提供する


鍼灸師は、鍼を打つことが仕事かも知れませんが、
きっとそれだけではなくて。

こんなに健康情報に溢れている今。

ちょっとだけ知識のある私と一緒に、
数ある情報の中から、何を選択するかを考える場所にも、なってもらえると嬉しいです。








寒さが本格化してきた12月。
「寒い」と言うだけで、体調が一階級、落ちた気持ちになるのは私だけでしょうか。

女性にとって、天敵の冷え。

今日は、足元の冷えについて書きたいと思います。

足を冷やすことは、健康によくないよ!という言葉は知っていても、
その先にある

なぜ?の理由を
知らないと、なかなか実行することが難しいのが人間です。

寒さが本格化してきた今だからこそ、
しっかり足元を温めることをしていただきたい!

今日は、そんなお話です。



東洋医学には、「虚熱」という考え方がある

私は、東洋医学のいろいろな考え方の中で、
この「虚熱(きょねつ)」の存在が好きです。


普段、鍼をしながら、何を考えているかというと、
8割くらい、この「虚熱の行方」を探しています。


「虚熱」というのは、東洋医学独特の存在ですが、
「偽物の熱」「間違ったことをしてしまうの熱」のこと。

足元が冷えて、頭がのぼせる時、
この、のぼせの部分にある熱が、「虚熱」です。
(万人がそう!と断定できないのが、個人を相手にしている東洋医学。大方、そういう方が多いよ〜というニュアンスをご承知ください)



体の中には、無数のルールが存在し、それを私たちは、生理学や病理学といった分野で勉強します。
実は、鍼灸師も、看護師や薬剤師並みに、体の仕組みを勉強します。

この基本ルールに従って、動いてくれる熱は、「正しい熱」として扱い、
心臓から流れる血液に乗って、上手に体の中を循環してくれます。



しかし、東洋医学にはもう一つの熱、「虚熱」の存在があります。
この「虚熱」は、なかなかの自由人でして…
体のルールを無視して自由気ままに体の中を動き回ります。

まるで、我が息子、とっくんの行動みたいに…


「あなたは、足元を温める担当ですよ!」と言われているにも関わらず、


こめかみに行きたくなると、頭痛を引き起こしたり、
胃に行きたくなると、過食になったり、
肩に行くと、肩こりになったり…


ちょこまか、ちょこまか、自由自在に、体の中を動き回ります。
そうすると、肝心の担当箇所が手薄になり、

熱がなくなり、
働きが落ちるので、
そこを主に体の不調が起こっています。


本当は、そもそもの虚熱の始まりは小さな不調が先で、
そのせいで、虚熱が生まれ…
悪さが悪さを引き起こし、
だんだん大きな悪事となっているので…
小さな不調から大切にしてあげることが養生につながります。



鍼灸師の私は、
毎日いろんな方の、悪さの根源の虚熱くんを、
元の場所に返す作業を、せっせと行っています。



肩こり、頭痛、のぼせは、足元の冷えを退治すると良い

この「虚熱」の厄介なところは、
間違った行動は取るけれど、「熱だ」と言うところ。


足元は冷えていて、上半身は暑い。
だから、自分は冷え性ではないと思っている方や、
よく汗をかくから、寒がりではないと思っている方。


それは、「正しい熱」ではなくて「虚熱によるのぼせ」であると言うこと!



のぼせは、虚熱の行き過ぎた事で起こる場合が多いです。
そして、これがさらに行きすぎると、
正しい熱も、虚熱の熱もなくなり、完全なる冷えに突入してしまいます。

全身が冷える寒がりさんは、
もしかしたら、虚熱まで使い果たした後の可能性も!!!



ですので、のぼせばかりに目を向けるのではなくて、
その裏に隠れている冷えをしっかり自覚して、
足元をしっかり温めることが大切なのです!


足元を温める事で、
虚熱くんが、元の場所へ帰りやすくなります。

基本は熱。
虚熱くんは、暴君ではあるものの、
自然の摂理に従って、上へ昇りやすい傾向が。

下へさげるために、
足元を温めることが大切です。



私は、レッグウォーマー好きなので、
自宅でも裸足でレッグウォーマーをはいています。

仕事中は、火を使わないお灸を、こっそり三陰交に張っている日も!


もし、お時間がある方は、足湯などで、じっくりじんわり、深いところまで熱を入れてあげることも大切です!

そんな時間が取れないよ〜と言う方は、
レッグウォーマーや
火を使わないお灸、
ぐるぐる足首を回すだけでもOK!

常日ごろから、足首を温める習慣を身につけておくと、

冬場の肩こりや
頭痛持ちの方、
更年期ののぼせなどにも効果的です!


是非是非!お試しください!





東洋医学は、何千年と変わらないもの。

しかし、いくら東洋医学は変わらなくとも、


着物を着ている時代の話と、
iPadでブログを書いている私の生きる時代は

やはり、考え方も感じ方も異なる部分が出てきます。


最近は、子どもに関する文章を読む中で、


「東洋医学の言いたいこともわかる。けど、今の女性にはなかなか難しいよね」


そう感じることもたくさん増えてきました。




子どもの病については、
少なからず、母と子の関係について書かれています。
残念ながら、健康に関して言えば、父親の存在はあまり重要視されていないようです。


⭐︎生まれてくる子供の丈夫さは、母親の血の保有量に比例する
→私が今風の言葉に直した一文ですが、こんなことが書かれていました。


だから、妊娠前の女性の血液の状態、=生理の状態って大切だよ
何千年も前から、今現在も変わらず言われていることなのです。


なかなか子供が授からず、治療している方の多くが、
「血」が足りないか、「血」の状態が悪いか
「血」に関わる方がとても多いです。
女性の妊娠には「血」が重要です。


しかし、この現代社会において
女性が「血」を大切に、自分の中に蓄えて置けるだけの環境って、
本当に難しいなと思ってしまいます。


仕事と家庭、育児等
時間はあるけれど、なんか時間がない!
そんな風に思っている方、多いですよね〜

古典が書かれた時代の女性にして見れば、
自由に車に乗って、働きに出ていることすら
信じられないでしょう。




「血」は、胃腸の丈夫さや口にしたもので作られます。
そして、考えること、目を使うこと、動きすぎること、ストレス…
さまざまな活動で消費されて行きます。

当たり前ですが、作られる量より、消費される量が多ければ、
体の中には、蓄積されません!

生理は、生殖活動のための現象なので、
自らの命を守ることが最優先となり、
足りなくなれば、繁殖行動には行き渡りません。

無月経になったり、極端に少ない量になったり。




だからこそ、

こういう鍼灸や健康関連があって、
忙しい女性を応援することができるのだと思いますが…


東洋医学の行っていることは、腑に落ちることばかり。
しかし、今を生きる私たち一人一人の意識を変えていくことも、
本当に大切な世の中だなと思うようになりました。




女性も、自分らしく生きるためには、
もっともっと、自分を大切にして欲しい。



子どもを授かる前に、自分自身の体調を整えておくことは本当に大切です。
妊娠すると、お腹の中で「血」を分け与えて子供は成長するし、
出産で血液を大量消費し、母乳も血液ですから、産後の体調にも影響してきます。


しかし、できないからといって、決してだめではありません!


何でもかんでも、母親のせいではありません。
病弱な子どもも、その後の暮らしで元気になれるし、
暴れん坊も10歳くらいには落ち着きます。





東洋医学も現代風に捉えておかないと、
読んでいて、
無理なものは無理だよね
という
気持ちになったというお話でした。

寒くなりましたね〜
季節も、秋から冬モードとなり、寒さを感じ始めるようになりました。

そろそろ、パルシェの患者さんのお体も
冬っぽくなってきたなと感じることが増えてきて、
私は、患者さんの体から、季節が変わったなと教えられています。


日常よく目にするのは「冷え性」
人が感じていること、自覚症状の一つ、のようなニュアンスで表現されていますが、

東洋医学の世界では、「冷え証」と表し、
冷えも病の一つとして考えます。

どうして、冷えているとよくないのでしょうか?

「冷えは万病のもと」
よく耳にする言葉です。

人の免疫は、36.5℃から正常に動き出しますので
体温が1℃高いか低いかは、とても大きな違いです。

人の体は、ほとんどタンパク質で、できています。

冷凍庫のお肉よりは、常温のお肉の方が
血色もよく、動きも柔らかく、機能的にも良く動く感じがしませんか?
料理をしている方なら、想像できると思います。

それだけ、体が温かいというのは、
体の機能をよりよく発揮するためには
大切な条件であると言えます。


冷えがきついと夜眠れなくなったり、
生理痛の原因になったり
不妊症と冷えの関係を調べた結果もあったり

寒いと
外出するのも億劫になったり、

肩こりの原因にもなったり。

書ききれないたくさんの細かなストレスが体に作用するので、
冷えているよりは冷えていない方がいい!

私はそう思います。


体質を重要視するのが、鍼灸師らしい冷え対策です

冷え性にもいろいろなタイプがあり、
手足が冷えるタイプや全身が冷えるタイプなど
冷える場所によって
区分されています。

私は鍼灸師なので、
冷える場所はもちろん重要視していますが、

冷えによって引き起こされる症状によって、
それぞれ、対処するアプローチ方法が違ってきます。


全部で5パターンあり、
書いているとどんどん長くなってしまい、文字だけで表現するのが難しい!


さらっと、説明させていただきます。
皆さんはどの体質に当てはまりますか?





手足だけ冷えるけれど、ちょっと動くとすぐ温まる。唇が白くなるタイプ
 →手足まで行き届くだけの血が足りない体質さん。プチ貧血、血液濃度が薄いタイプの方々
動くと、血液循環が良くなるので比較的すぐに体が温まります。冷えのぼせが起きやすいタイプでもあります。



②足も冷えているけれど…お腹やお尻周りの冷えが特に気になる色白さん
→そもそもの体質として、筋肉がつきにくいタイプなので、冷えやすい体質。むくみやすく、冷えやすい
お腹の弱さが、冷えによってさらに助長されます。食後に眠くなるのは、胃腸が冷えているからかも!?



③寒くなると冷えより、肩こりがひどくなるタイプ
→冷え性というよりは、寒がりな方に多いです。発散が苦手なので、寒くなると肩こりがひどくなります。
冷えを透明な鼻水として、対処できるタイプなので、冷えると鼻水がよく出るタイプです。



④全身寒い!体の中も外も冷えていて、特に腰や下半身が冷たいタイプ
→血行が悪く疲れやすい。そもそも、体を温める体力が低下していることが多いです。体の芯の体温が低いので、35℃代の体温の方が多い。
体質的に、少し体が弱めなので、ご本人も自覚している方が多いです。



⑤冷えると血圧が上がるかも!?タイプ
→元々、血液の流れが滞りやすい方が、寒さでさらに流れが悪くなるタイプ
冷えると唇が紫色になりやすく、体のあちこちに痛みを感じることも。こういう方は、血管系の病気に気をつけた方が良いタイプ



体質を知ると、自分らしい対策が見つかる近道です

大きく分けて、5つに分解してみました。
残念なことに、混合型という方もいて、長年の冷えで元々①タイプだったけど④に移行しちゃったという方もいらっしゃいます。
こうなると、ちょっとややこしい…笑

しかし、絶対、元々の体質というものは存在しています。

その、体質に合わせた養生やお灸をすることで
より自分に合った冷え対策ができますので、自分自身の体の癖を知るということは、とても大切なことです。



①タイプ
特に足元をしっかり温めて、血を増やすことが大切です。のぼせやすいので、上半身は薄着でもいいですが、下半身は温めで!
交感神経優位なタイプなので、リラックスすることも、冷え対策になるんですよ〜
血を増やす、レバーや小松菜キクラゲなどもおすすめです!
冷えに良いとされる「シナモン」は合っていない可能性あり
【ツボ】血海(けっかい)や足三里(あしさんり)、太衝(たいしょう)


②タイプ
とにかく胃腸を温めることが大切です!
カイロは、おへその上に貼ると、効率よく体を元気にすることができます!
ながいもとろろ、蜂蜜生姜はよく合っています!!
冬の間の、お刺身は少し控えめに…
【ツボ】中カン(ちゅうかん)、気海(きかい)


③タイプ
寒くなると発散が苦手になるタイプなので、こういう方こそ、
「スポーツの秋」
観戦側では意味がないので、是非プレイヤーとして何か体を動かすと、心地よい秋冬を迎えられます。
運動が一番おすすめですが、
ねぎや大根もおすすめです!
カイロを貼るなら、肩甲骨の間くらいがおすすめです!
【ツボ】肺兪(はいゆ)、手三里(てさんり)



④タイプ
とにかく体の元気を取り戻したい!うなぎや牛肉、シナモンなど、こちらのタイプにはよく合っています。
私の経験上、このタイプが一番冷えがきついので、なかなか時間がかかります。
冷えという一部だけではなくで、体全体の元気を取り戻すことを心がけたい。
カイロを貼るなら、腰がおすすめ!
【ツボ】腎兪(じんゆ)、命門(めいもん)、太ケイ(たいけい)




⑤タイプ
ストレスは体を冷やしてしまうのです…
にらやにんにくがよく合っていますが、何かを食べるよりは
きっと思い当たるであろう大きなストレスを解消した方が一番の近道です。
ストレスを上手に発散できた次の日は、冷えも軽くなっていると思いますよ!
【ツボ】陽陵泉(ようりょうせん)、足臨泣(あしりんきゅう)





ざっくりと5つに分類してみました!
体を動かすのもよし!
美味しい料理もよし!
お灸をしてみるのもよし!

是非、自分の体質に合った冷え対策で
長い冬を乗り越えましょうね






秋晴れの今日は、とても気持ちのいい朝を迎えています。


しかし、毎日、寒暖差が激しく
自律神経が乱れに乱れているのを感じます。


鍼灸は、自律神経の調節によく効果があります。

西洋医学のお医者さんも
東洋医学全否定の鍼灸師の先生も

鍼灸に対する共通認識として「自律神経」と言うワードをお話されます。


昨今の健康ブームにおいて、
「自律神経」と言う言葉を街中でよく目にするようになりました。

しかし、今自分に起きている現象と自律神経の関係が
イコールで結びついている方って
どれだけいらっしゃるのか
少し疑問に思うことがあります。


今日は、簡単に自律神経について書いてみようと思います。



自律神経とは、私たちの体をベストな状態に保ってくれている機能のこと

人の体には大きく分けて2つの働きが備わっています。

1つは、自分自身で、コントロールできること

右手をあげて!と言えば挙げられるし、
首を動かして!といえば動かすことができます。


しかし、全く自分ではコントロールできないこともあります。

心臓を止めて!といっても止められないし、
今から生理起こしたいからホルモン出して!
なんていって、出せる方はいません。


こういう自分の意識ではコントロールできないことを
全て自律神経というものが、
オートモードで調整してくれる
超ハイテクな機能のことを
自律神経の働きと呼んでいます。



自動運転がついている車って乗ったことありますか?
車の運転(左折)が嫌いな私は、自動運転に感動しました。

世の中、自動で動くものが最新機器として売り出されている中、
自分たちの体にも自動モードが備わっていることに
意外と気がついていない!!!


自律神経は、
夏になれば、熱を発散させるように、皮膚の窓を全開にしてくれたり、
冬になれば、熱を逃さないために、保温モードになってくれたり、


今、必要な女性ホルモンを、自動で見極め発射してくれたり、

排尿、排便、お肌のコンディションから精神安定まで。



日々、体の内外で起きることに繊細に反応し、
微調整を行い、
快適に過ごせるようにコントロールしてくれているのです。


自律神経、ありがとう😭


自動運転の車は買えるけど、
自律神経の機能は買えません。

だから、大変………




自律神経は、老化します

疲れと老いの話に、年齢は付き物です。

私は何でもかんでも、歳のせいにするのは好きではありませんが、
30代から疲れや老いを感じ始めると言われています。



この、疲れを感じるという感覚は、
自律神経が老化しているという背景があるのではないかと言われています
(諸説あり。けど私はそう思う!)

自律神経が
いろいろな刺激に対して、どのくらい素早く反応できるのかを調べた実験があります。

10代をピークに
40代で半分、
60代で4分の1に。。。


ですので、
季節の変化に対応出来なくなってきたり、
気圧の変化で体調を崩したり、

肌トラブル、便秘、胃もたれ、体のだるさ…


微調整機能が正常なら、起こらない反応が、年齢とともに顕著に現れます。




年齢は、
時間を止めることができない限り、同じように重ねて行くけれど、

食事に気をつけたり、
質の良い睡眠を取ったり、
適度な運動をしたり、

こういう健康に関する行為は、
自律神経の老化(と、言うより体全体の老化スピード)を緩やかにすることは出来ます。

人生100歳まで生きる時代。
私は、最後まで、自分らしく謳歌したい!

老化スピードを緩やかに、歳を重ねて行きたいものです。




何か1つでも、五感を刺激する好きなことを持っているって大切です


こんなに繊細な働きをしているのに、
最近まで世間では注目されていなかったと思いません?



15年近く、自律神経に関わる仕事をしていて、
最近、本や雑誌で特集を組まれるようになったのをみて驚いています。

それだけ、自律神経の乱れが起こしている不調が多いんだろうなと思っています。


人は、興奮・戦闘モードに入るのには、0、2秒で良いのに対し、
リラックスモードに入るのには、5分かかると言われています。

5分間、何もしないで、ボーとする時間すら、取れないのが現代人です。
5分あったら、スマホ見ますよね???


ですので、鍼をしてベッドに横になっているあの時間というものは
強制的に10〜15分何もしない、自律神経のための最高の時間になるのです。

自律神経が整った先に、
快適な日常が待っていて、

ホルモンバランスが整ったり、
季節の変調に対しての不調が楽になったり、
メンタルの回復に繋がったりします。




また、乱れた自律神経の働きを正常に戻すためには、
五感を刺激することがとても大切と言われています。


五感というのは、
美味しい、良い匂い、大好きな音楽、触り心地が良いタオル、イケメン♡

味覚、嗅覚、聴覚、触覚、視覚使い、
「気持ちがいい」と感じることが大切です。

同じイケメンでも、韓国系イケメンは、
私の心を揺さぶりませんので、
私の五感に対しての作用は薄いです。




鍼灸師というのは、とても神経を使う仕事です。
大好きだけど、忙し過ぎると、脳内がバグを起こして、
オーバーヒートしてしまいそうになります。



ですので、
定期的に、天気の良い日を見計らって、大好きな信濃川沿いを散歩しています。

風と太陽と水の音を聞き、あの解放感を浴びるのが、本当に大好きです。
一気に自律神経が整う、私のパワースポットです。
(この現象を1/fのゆらぎというのですが、私が超大好きな現象なので、これについてもそのうち熱く書かせていただきます)


何か一つ。
五感を刺激する、「気持ちが良い」と思う行為を、
趣味として持っているということは、

ストレス社会を生き抜く策にもなりますし、
老化を遅らせるための策にもなります。


鍼灸は、自律神経を整えるのに適しているので、

ストレスフル方にも
ホルモンバランスを整えたい方にも
アンチエイジングのためにも

身近にあるととっても便利な健康法なのだと、
胸を張っておすすめします。




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