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タグ:子供鍼

引き続きお届けします、子供と東洋医学シリーズ!

大人にも同じことが言えますので
ご一緒にお読みいただけたら幸いです。


まだまだ寒い日が続き、風邪のシーズンが本格的になってきました。

風邪さんが増えるのは、
寒さのせいよりも、密閉した空間や乾燥によるものと言われています…が…

体温が1度下がると、免疫力は3割減少する
人の免疫力は寒さに弱いのです。

やっぱり子供も大人も
体は冷やさない方が、何にとっても良いことばかりです。


肺タイプは、羽生結弦さん的色白プリンス

我が家のとっくんは、
「癇癪持ちの肝タイプ」とお話ししました。


「どうもうちの子…よく風邪をひくんだよね〜…」
「肌が弱くて、おむつかぶれ起こすのよ…」

こんな症状に困っている方、いらっしゃいませんか?


大人であれば、喘息があったり、化粧かぶれがしやすいのも、このタイプに入ります。




東洋医学では、大きく4つの体質に分かれるのですが、
その中の一つ
「色白美人の肺タイプ」があります。

鍼灸師みんなが口を揃えていう、肺タイプの代表的人物は
スケート界のプリンス ⭐️羽生結弦さんです⭐️


彼は、典型的な「肺タイプ」


色が白くて、手足が長くて、
すら〜とした体型です。

そして、ちょっとロマンチストな感じも、まさに肺タイプの特徴です!

あの大舞台で、あの表現力を発揮できるのは、
生まれながらにして自分の世界観に没頭できる「肺タイプ」の気質を持っているからだと思います。

ぜひ、肺タイプのお子様には、
ダンスやスケートなど、表現力を問われるスポーツを
させてみてはいかがでしょうか?



呼吸器と皮膚はお友達

羽生結弦さんが、喘息の症状があることを知っている方も多いと思いますが、

この肺タイプの方は、
呼吸器の病気になりやすく、肌がちょっと弱めという特徴があります
(アトピーの肌の弱さは、また別ジャンルになりますのでご注意を)


肺は、

一般的にも、呼吸をコントロールしているのは知っていますね!
息を吸うと大きく膨らみ、息を吐くと萎んでいきます。
体の中に、酸素を取り込んで、体の中で生まれた二酸化炭素を外へ排出する、空気の循環を行なっています。




東洋医学でも同様に、
呼吸をコントロールしているのは、肺です。

しかし、これだけではなくて、他にも、
皮膚の乾燥や便秘などにも関係していたり、
体の免疫部分を大きく支えてくれているのも、肺の働きによるものと言われています。



西洋医学的には、外から侵入してくるウイルスは、口から感染すると言われていますが、

東洋医学では、皮膚からも侵入すると考えられています。

特に風邪は、肩甲骨の内側あたりから侵入しやすく
風門(ふうもん)と呼ぶツボがあるほど。
邪が侵入してくるだから、風門です。



風門以外にも
皮膚全体には、たくさんのツボがあります。

いつでも誰でも、出入り自由のウェルカム状態だと、
体の中の良いものは、出ていってしまうし、
外からの悪いものも、平気で入り込んでしまいます。

それを、しっかり門番として、
入っていいものとダメなものをコントロールしているのが
肺の働きです。


肺が作り出す、分厚い防衛壁こそ、
東洋医学が考える、免疫力です!


ですので、
肺は呼吸器だけではなくて、皮膚全体にも関わってくるので、
肺タイプの方は、
呼吸器が弱くて、皮膚の弱い方が多いです。


昔は、寒風摩擦が風邪の対策として考えられていた通り、
皮膚を丈夫にすると、呼吸器が強くなり、風邪をひかなくなります。


その当時を回想して
あえて、私から付け加えるのであれば、


肺タイプの方が、集まって寒風摩擦をすればいいと思うので、
肝タイプの私は、そもそも発散のしすぎで、疲れを引き起こしているので、いきたくありません笑

ラジオ体操的な集まりは、あんまり行きたいくない小学生でしたので、
今でもそういうのは面倒なタイプです…



話はそれましたが、
寒風摩擦は、皮膚を擦ることで、発散が促されます。

この「発散が気持ちがいい!」と感じるのが、肺タイプの大きな特徴です。
日常的に「発散が心地よい」のです。

走るのが好きだったり、歌うのが好きだったり♪

ストレスが溜まると、肺の働きが低下してしまうので、
気持ちも鬱々してしまうのが肺タイプ…

ですので、呼吸を滞らせないように、
あえて、呼吸器を活動させる行動を好み、
全身に空気を循環させようとするのだと思います。


うちの子、肺タイプかも…と思ったのであれば、
小さいうちから、なるべく外で遊ばせて、
発散!発散!を心がけてみると、
肺の働きが強まり、風邪をひきにくくなってきます。

付き添いの母は、ぜひ、厚着をして冷え対策を!


大人も一緒です。
肺の働きが低下して
気持ちが鬱々し始めたら、無理矢理でも外で走りましょう!
汗を流して、全身に空気が行き渡れば、気持ちはスッキリすること間違いなしです♪



肺タイプのキーワードは、「発散」です。
秋晴れを狙って、ぜひお外で遊びましょうね!





体質別の話を書こうと思っていましたが、
ちょうど透明な鼻水を垂らして帰ってきたので、
自宅でツボをしっかりと温めてみました!!!


風邪の症状がある時は、
首の下〜肩甲骨の間をしっかり温めることがPOINT⭐️

ツボの名前でいうと、
①大椎(だいつい)、②風門(ふうもん)、③肺兪(はいゆ)付近

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この辺りには、呼吸器をコントロールしているツボがたくさん集合しているので、
一気にまとめて、
広い範囲で、じんわり、ゆっくり、深〜く温めることがポイントです!


子供はじっとしていないので、自宅でお灸をすることは難しいです。

ですので、ペットボトルに温かいお湯を入れて、
コンビニで売っているホットのお茶くらいかな?
私はハンカチを当てながら、くっつけたり、離したりしながら、
時間をかけて温めて行きます。


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ツボを触っている感覚の話になるのですが、
ツボの表面だけ温かく、まだ底冷え状態が残っていると、
3秒くらい触っていると、じんわり冷たさが手のひらに伝わってきます。

この状態だと、まだツボが熱を求めています!

もう少し、じんわり、ゆっくり温めてあげることで、
ツボ全体に、しっかり熱が加わる感じがあります。

こうなると、温め成功です!!!!!


いきなり、熱めの温度を加えてしまうと、
熱を蒸発しようとする力が働くので、
逆に発散を促してしまい、熱を放出させてしまいます。


温かい温度で、じっくり、ゆっくりが大切なキーワードです♪



このあたりにあるツボで
④身柱(しんちゅう)があります。

「身体の柱」という名前がついている通り、
子供の発育には、とても大切なツボです。

少し虚弱体質の子や、よく風邪をひく子は、
この身柱を常日頃から、
じっくり温めてあげることが大切です。


1歳前の赤ちゃんなら、
ミルクを作ったついでに、1分くらい当てておくでもいいですし、
温かい手のひらで触りながら、
一緒に遊ぶでもよし!

私はついつい、YouTubeに頼ってしまいますが、その間はじっとしてるので好都合なお灸タイムです♪


元気な時にこそ、
じっくり、ゆっくり、ツボを温めてあげることが大切です♪






明日、鼻水が止まっているといいな!

それよりも、背中を温めてから眠りについたおかげか、
今日はいつもより、深い眠りについている感じ!

= 私のパラダイスtimeが長めに確保されるので、一石二鳥です!

ブログを書いて、Netflix2本、見て、
見事にリベンジ夜更かしです笑



この時期は、風邪をひいていなくても、冷えで鼻水が出る季節ですので、
背中をゆっくり、じっくり温めること。

時間のある時で大丈夫!
是非、試してみてくださいね!

前置きが長くなってしまいましたが、
どんな風に私が活用しているのか
簡単に書いて起きたいと思います!


息子くんのあだ名を…とっくんにしますね!


とっくんは、「生まれた時からイヤイヤ期」と私は表現しているのですが、
自我がとても強い子で
自分の意思をしっかり持っているタイプです。


陰キャ、陽キャの回でも軽く触れましたが、
発散が得意な陽キャに属していると思います。


基本体質は、五臓六腑の繋がりで考えるのですが
(この辺はそのうち説明するので、サラッと流してもらって大丈夫!)

肝タイプの母親と、
肺タイプの父親から生まれた

肝タイプだと思われます。
私に似ているので、彼の言い分が手にとるようにわかる笑



しかし、子供は日々成長しているので、
この段階でこういう体質!と、決めつけるのではなくて、
「今は肝タイプの要素が強いな〜」程度で思っています。


この肝タイプというのは、
いわゆる癇癪(かんしゃく)を起こしやすいタイプ
スーパーで駄々をこねているのは、きっとこのタイプが多いと思います。

まさしく、「生まれた時からイヤイヤ期」!
とっくんも、カートから脱走して、納豆のパックを持ちながら、裸足で原信を歩いた経験あり…


しかし、裏を返すと、夢中になれるものへの集中力が半端ない!

とっくんは、魚系が大好き!
(マリンピアに連れて行きすぎたのかも…)

魚カードを眺めたり、並べたり、
魚図鑑を見て「いるか!たこ!」と、指差ししながら教えてくれる、集中力はピカイチです!

将来は、学者タイプか?なんて、思いながら、
彼の好きなものへの集中力を、今は伸ばしてあげたいなと思っています。



こういう感じで、東洋医学の体質がわかると、
病気のことだけでなく、基本の性格、集中力の上げ方、などなど

なんとなく、どういうタイプで、どういう接し方をすればいいのかが分かるので、
扱いやすいのかも。。。
私に似ているから、特に扱いやすい!!


また、好きな味覚からも、体質が予想できるので、
食事の味付けもしやすくなります。


肝タイプは、酸味を好みます。

とっくんは、もずく酢を酢ごと飲み干すので、
ちょっと心配になりますが、酸味が大好き!

その反面、甘いものは好みません。
クッキー系のおやつは、園では食べるのに、家では食べません。
封を開けたクッキーは、大概私が食べる羽目に…


けど、まぁ、体質的に求めてないので、全く気にしていません。


世の中には、リーダータイプの子もいれば、
マイペースな子もいたり、
やることを促してあげた方が、乗っていけるタイプの子もいたり、
視野が広く、いろんな遊びを同時進行を進める方が得意な子もいたり、
みんなそれぞれ特徴があります。


東洋医学を知っていると、
色々な応用が効くのでとても便利です!



とっくんの特徴は、
グッと集中する反面、一気に沸点まで達します。
その勢いの早いこと。

ですので、常日頃から、
頭に血が登ることを鎮めるように意識して、鍼をしています。

鍼を出すのがめんどくさい時が6割くらいあるので、
手でツボ押しをします笑


耳の上、側頭部と呼ばれる部分を
シャンプーをしながらや、TVを見ながら押してあげたり、

身柱(しんちゅう)と肝兪(かんゆ)いうツボを手で温めたり。


背骨に沿って、上から下へ
1秒間に5㎝進むスピードで撫で下ろします。
(このスピード感大切!
これは、とっくんでいろんなパターンを試したけれど、このスピードがハマれば、面白いように癇癪が沈む、イヤイヤ期におすすめ)


やっていることはこのくらいです。


あとは、鼻水が出たら、肺のツボを足してみたり、
おへそを温めたり。

その時の症状によって追加しますが、

元気な時にする鍼が子供にとっては一番いい鍼なので、
体質に合わせた基本動作を3つくらい覚えたら
あとは、時間のある時に、さすってあげるだけ!!!!



できそうかな?
鍼灸師だから簡単なのかな…

けど、きっと、ママならできる!www



これは、とっくんの1事例なので、
次からは、体質の解説とツボの解説をして行きますね!





















私には一人息子がいます。

彼は、生後75日で集団生活を始めました。

集団生活を始めると、風邪や感染症をもらいやすくなり、
仕事の途中でお迎えコールがなる…
先輩ママさんや、子育ての漫画を読んでいるとそんなことが書かれていて、
我が家もどのくらい呼び出しがあるんだろうか…
とても心配をしていました。

しかし、蓋を開けると、
お呼び出しがあったのは、たった1回だけ
発熱したのは、全員がかかるとされている突発性発疹のときのみ

コロナウイルスの関係で、
先生たちが、消毒や換気を徹底してくださっているおかげかもしれません。

子供は一人なので、
彼自身の個体差なのか。
常日頃から、彼の健康に目を向けているからなのか。

真実は、正直わからないところではあります。

しかし、東洋医学の人を診る知識は、
言葉を話せない&うまく言葉で表現できない子供たちや、
障害のある方の、お役に立てるのではないかと思いました。


東洋医学は、患者さんの発する言葉以外に
脈を触って、体を触って、舌をみて、顔色を見て、匂いや声のトーン、足音まで
さまざまな感性を研ぎ澄ませて、総合的に判断します。


他人を診るのは大変かもしれませんが、
自分の家族を見るのは、ちょっとの知識があれば大丈夫!

どんな名医より、ママパパが最高の名医ですから。



病気でなくても、いいんです!東洋医学は予防医学ですから

正直、我が子だと、適当にやってもいいか♪くらいの気持ちでしたが、
皆さんのお伝えするには、知識の裏付けが足りなくて、
子供の漢方や小児マッサージなどの書物を読みました。

しかしどれも、
「発熱したら〇〇」「便秘なら〇〇」で、なんか違う。。。


書かれている年代もあるのか。
書いているのが、男性目線なのだろうか。

女性の社会進出に伴い、「ワーママ」というワードが、ここ3年くらいで出来上がった今のご時世。
どうも育児をしている女性の気持ちが分かってない!


子供が風邪をひいた時点で、親は大変なので、
いかに、風邪を引かさないか。
いかに、便秘で苦しまないか。
その前段階が必要なのに、
これについて書いているものが1冊もない!!!!



けど、これって、
未病と呼ばれる分野なので、
我々、鍼灸師の大得意な分野なんだなと気がつきました。


そもそもの考えの根底にあるもの。
それは、病気だから鍼をするわけではなくて、
元気な状態を持続させるために、私は子供に鍼をしています。


なので我が家の息子くんは、特に病気の症状があるわけでもない、なんでもない日。

それも、毎日ではなくて、
私の心の余裕がある日のみ!

家事が早く終わった日とか、
早くお迎えに行けて、夜の時間にゆとりがある日。

そんな時に、
「あ、今日鍼しよっと!」
こんな感じで行っています。



子育て中のママパパは、鍼に通わせたいと思っても、通うことすら大変です!
だから、通わなくていいと思います笑

どのくらい文字でお伝えできるのか、正直不安なところもありますが、
ご家庭でできる、健康維持の鍼を、
全力でサポートできたら、嬉しいです。


子供がいない方も、
手当は誰にしてもいいものです。

自分自身にしてもよし!
お母さんお父さん
旦那さん

ご家族にぜひ、暖かい手を差し伸べてあげてくださいね!

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